神聖魔法団【下】
雷の声が聞こえた。
炎虎が倒れた。
腹部に刺さったのは黎奈が持っていた剣だった。
どうして。
「くっそ・・・。
う、ごけっ・・・。
動け!!!」
痛む体を奮い立たせる
両足は動かない。
もう神経が通ってない感覚だった。
でも、まだ腕がある。
腕の力だけで体を引きずる。
痺れてプルプル震える。
なんども崩れる。
そのたびに顔に傷が増えていく。
だけど、そんなの気にすることもなく何度も何度も起き上がる。
止まらない。
止まりたくねぇ。