ジグソーパズル
「え!!ちょっとアオ??」


そう言いながら、亜蓮は私の肩に触れた。


その瞬間、自分でも頬が熱くなるのが分かった。


うわぁぁぁぁ!!!


私は心の中で叫ぶ。


本気で今は私に触んないで!!


何か分かんないけど今の私、変だから。


さっき亜蓮の笑顔のことを考える前は亜蓮に触られるのも、触るのも平気だったのに。


今は何だか妙に照れる。


そんな私の気も知らず、亜蓮は私の腕を引っ張る。


もう…本気でやめて!!


いま顔見られたらマジで死ぬ!!


とうとう顔を見られそうになったとき。


私の肩の掴んでいる亜蓮の腕と、反対の腕を誰かが思いっきり引っ張った。


そのおかげで、私の肩から亜蓮の手が離れた。


私はその瞬間に自分の前にあった水を飲んで頭を冷やす。


誰だか分かんないけど、ナイスタイミング!!
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