ジグソーパズル
亜蓮はうーーんっと考える。


私はそんな亜蓮を見て、あきれたように言った。


「だいたい何でこのゲーム買ってきたのよ?」


亜蓮はボッと顔をさらに真っ赤にして反論した。


「だって苦手なゲームって、これしかないし!!」


い、いや、それにしたってさ!!


私がいるんだし、もうちょっと考えてよ!!


私の言いたいことがわかったのか、亜蓮は頬を膨らまして言った。


「アオだって買ってこいって言ったじゃんか…」


「うっ…」


それを言われると、何も言い返せない…。


私はしばらく、黙って亜蓮を見ていることにした。


亜蓮は二次元女子を真剣に見比べながら意を決したようにその中から一人選んだ。
< 49 / 62 >

この作品をシェア

pagetop