妄想世界に屁理屈を。

「でも…危ないし」

「…まあ、安全ではないですね」

「しかも…お父さんには無理」

「頑張ります」

「ばぁーか」


なんの会話だ?

喧嘩ではないけど、アカネが心配してるからただ事ではないだろう。


「柚邑さんを器にしたところで、蓄えれる霊力はたかがしれてるでしょう?

砂糖水で得られる霊力は食事程度。
減った、つまりは消費した霊力を補給するくらいしか得られないんですよ」


そう、なのか?

「それに柚邑さんは一般人。しかもまだ子供です。

いくらつながったからといって、子供を危険な目に合わせるなんて…そんな子にアカネを育てた覚えはありませんよ」

父親らしい威厳に満ちた言葉を、どこかあどけない声で言う。

何があったかちんぷんかんぷんだが、驪さん父親感マックスに小さく感動。

と。


「わっ」


肩に何かが飛び乗った。

ふわりと軽いそれは、耳元でいつものように囁く。

“人間…盗み聞きか?”

「スズか…」

なんで雀の姿になってるのやら。

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