妄想世界に屁理屈を。
「だありんは私と同じ鳳凰で、黒を担当しているイケメンだ」
「それいる?」
「いる」
いるんだ。
イケメンの情報はいらない気がするんだけど…
「霊力を送られて、ただの霊力から神様になった私は、ここで彼を待たなくちゃいけないの。
今の私は肉体がないし、弱いから、悪い神様に食べられちゃうと困るからー」
「さっきも言ってたね、それ」
「それだけ危険なんだよ、私ってほら偉いから?」
「うざっ…すまんすまんすまんすまん」
足を掲げるな!怖い!
「だからだありんがいない間に結界を切ると、変なのが寄ってきちゃうってわけ。
今の私は無防備もいいところ。
それに結界が切れた今、ここの存在をだありんは認知できなくなってるの」
「やばいじゃん!」
なんでかはわかんないけど、まあそーゆーもんなんだろーなあ。
「だからここにいても意味がないのと、だありんを私が探しに行かなきゃならないわけ」