妄想世界に屁理屈を。
ちなみに、異界があるよね。
神々のゴミ捨て場のあそこは、創龍が作ったものさ。
罪人によって世界の向上を狙った彼は、罪人を集めた。
自分に打ち勝てるレベルのが欲しいと。
が、黒龍がいるから罪人なんていらない、と、黒龍にその管理を預けたらしい。
そして、こんなシステムが産まれた。
応龍が断罪した罪人→黒龍の異界へ、というシステムがね。
いつか罪人がいっぱいになってしまうから、こまめに黒龍は罪を許さなくちゃならなかった。
罪を許して、転生させてやらなくちゃならない。
地味に大変なことを受け継いだんだ、気の毒だよね。
さて、もうそろそろ能力(信仰の神という能力)を譲ろうかというとき、創龍は新たな神話を産み出した。
否、産まれてしまったんだ。
もう世界は平和に満ちている。
新たな神話など、今は必要ではない。
なのになぜか。
一部の歪んだ罪人が“望んだ”のさ、新たな世界を。
歪んだものでも信仰の一種となってしまう。
そんな恐ろしい神話は不要だ、と創龍は考えた。
このまま産んでしまえば、罪人の思うがままの世の中になってしまう。