妄想世界に屁理屈を。


(鳥、鳥、鳥、鳥)


鎌持つ手じゃない方を掲げ、嬉しそうに笑う。


(鳥、鳥、なる、いちばんに――)


ハムッと肉の塊、恐らく心臓を食らう。

「うっ…」

飛び散る血に吐きそうになる。


みんな気づいてない。


心臓を目の前で食べてるのに、気づいてない。


異臭が濃くなる。


いや、異臭を感じたのは俺だけか。

(…!違う、違う、旨くない、不味い)


烏をどうやらアカネと間違えていたらしい。


違うのを食べたから、気持ち悪そうに顔を歪めた。


そういえば、なんで鳳凰の存在を知ったんだ?


コイツによると、外とは関われないように結界を張っていて、それを俺が決壊したってことだろ…?

ちゅーことは。

お、俺のせい…?


“だな”


「マジかよ!?」


「管理人呼んじゃ不味いのか柚邑!」

「あ、いや、そーゆーわけじゃあ…」


“ハハ、悪ぃ悪ぃ
違うだろー?さっき私がピーって呼んだときに鳥達が騒いだの聞いたんじゃね?
派手に動いたからなあ、だありんのために”


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