妄想世界に屁理屈を。

「ちょっと!お母さん…!聞いちゃダメだよそーゆーのは!」


誤解だ蜜柑。


「そうねっ!ごめんなさい…しかし、全く音がしなかった…」
「激しくないんじゃん?」
「御風呂、いつ使ってもいいからね?」
「私のシャンプーがいいよ!右の青いやつが私のだから!」
「しっかし…ナイスバディねぇ…」
「本当!何歳?ねぇ何歳から胸出てた?中二は私ぐらいだよねぇ、ねぇ?」
「なんカップかしら、……ちっ」
「お母さん!ご飯食べようよ一緒に!」
「そうね!今日は唐揚げなんだけど、大丈夫?」


弾丸トークである。


あれよあれよという間に俺とラブラブだという設定になり、食事を共にするのが決まった。

もうどうしたらいいかわからないけど、数年ぶりに妹がシャンプーを共にしていいというのに感動してたから深く考えなかった。


手を引かれ、無理矢理という感じに部屋から引きずりだされる。

ちら、と窓を見たら、雀が一匹こちらを見ていたからにらんどいた。


…助けろよ。
< 71 / 631 >

この作品をシェア

pagetop