妄想世界に屁理屈を。
「なんですか?」
冷静に、笑いながら問う。
「妹…なんだよね?」
百瀬はちょっと指をいじいじしながら、恥ずかしそうにする。
可愛いなおい。
「あのね……蜜柑ちゃんとお話ししようとしても、あの子エッチな話しかしなくて――言っちゃなんだけど、通じないの」
「…そういうやつですからねー」
激しく同意。
「でね?あの、ゆーちゃんに教えて欲しいんだけど」
くっ、と意を決したように面をあげ、高らかに叫んだ。
「柚邑くんって私のことどう思ってるのかな?」
どくん、と心臓が暴れだす。
目の下が熱を帯始め、首筋の裏がじわりと熱くなる。
まさか、これって……
「ゆ、柚邑くんのこと……好き、なの?」
勇気を振り絞って問う。
こくんと恥ずかしそうに頷いた。