Aqua
















人魚と人が暮らす国として有名なのは、ブルージュ国

青い海に囲まれた聖なる場所として有名だった。
昔はね、

今は惨劇の島として世に知れ渡っている。






「人魚を生け捕りにしたぞー!」

一隻の船が大漁旗をふる。今日の漁はすこぶる順調だったらしい。

腕っぷしの良い男たちが網を投げると、そこには灰色の髪をした人魚がいた。
息も絶えだえ、生け捕りにはちかいが早くさばかないと命が尽きてしまう。

近年、人魚たちは知恵を振り絞りたどり着いた防衛術は生死をわけるものだった

「親方!こいつも打ってやがる!」

「なにぃ?!またか!
西の魔女め!俺たちに獲物をとらせないためか!」

西の魔女=優しい魔法使い。は、人が人魚を乱獲する為、人魚にある薬を打たせていた。

それは、陸に上がったら呼吸が出来なくなる薬、
その効果は一生、陸には上がれないただの人魚になる。


人魚の身体は高く売れる。
観賞用、娼婦、奴隷、そして食用。

最初は、観賞用や娼婦、奴隷など生かされる地獄が始まった。
人魚の精液は美容や性欲を高め繁殖力を倍増させる。
骨は永遠の美貌を手に入れることができるため、削りお茶にして飲むという話が広まった
そして、鱗は万能薬になり新鮮なものを使うとより効力は発揮する。

そして、人魚の血には毒があるため一般市民は殺してはいけない。

「なんだよ、せっかく奴隷にしてやろうと思ったのに。」

「待てよ、俺のとこのじっちゃんが危ないんだ!うちが先だろ。」
「いや、うちだ!」
「うちだ!」

以前まではそこら中にいた人魚も生きるため、深海へと潜り込んだ。
陸に上がったものたちは、人間として生き続けたため見分けがつかない。

1匹の人魚に、20人近く集まる村人、
それを横目に国王の馬車が通り過ぎた。




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