君の背中を見つめる恋
夕里の瞳が
去ってく阿部の背中を見届ける。


「ねぇ、香乃って阿部とあんなに仲良くなってたの?」

「あー…実は、さっきまで阿部くんと居たの」

「…え?」

「たまたま会って、話し込んじゃってね?その流れでサボっちゃったんだけど…その時に名前で呼ぼうって」

「………」



名前で、ね…

夕里が廊下をチラリ。


中山が男子と戻ってくる姿を
見つけて、

複雑な気持ちになった。


………。




「剛志くんて、いい人だね」

「そう?あたしは、実は腹黒いんじゃないかって思うけど」

「…腹黒い?」

「ああいうヘラヘラした人は、何考えてるか分からないし、実はスッゴいやなこと考えてそうじゃん」

< 115 / 244 >

この作品をシェア

pagetop