君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~

「もうすぐだね、卒業式」

「そうだねー。3年生、もういなくなっちゃうんだね…」

「うん…。私達もいよいよ2年生だよ…」

「…こーちゃん!これからもホルン頑張ろうね!」

「うん!まーちゃんと一緒なら頑張れるよ!」


教室でも話すせいか、部活での会話も多くなった私とまーちゃん。

好きな物もけっこう似てるし、私達気が合うのかも。


「ねぇ、まーちゃん」

「ん?なにー?」

「2年生、同じクラスだといいね!」

「そうだね!まなもこーちゃんと一緒がいいな!」


こういう風に、心から笑いあえるのって、幸せだなぁ。

まーちゃんと、ずっと一緒にいられたらいいなぁ。


「さて!練習しよっか!」

「うん!」



美由希。

たくさん言い合ってケンカになって、最初は後悔した。

だけど、やっぱりお互いが辛い思いをしないためにも、距離をおいて良かったと思う。

また、落ち着いたらちゃんと話をしよう。

今、私はまーちゃんといて楽しいし、美由希も一緒にいる子と笑えてるよね。

だから、ちょっとだけ、ばいばい。


< 68 / 163 >

この作品をシェア

pagetop