君ともう一度~入れ替わってから知った気持ち~
「もうすぐだね、卒業式」
「そうだねー。3年生、もういなくなっちゃうんだね…」
「うん…。私達もいよいよ2年生だよ…」
「…こーちゃん!これからもホルン頑張ろうね!」
「うん!まーちゃんと一緒なら頑張れるよ!」
教室でも話すせいか、部活での会話も多くなった私とまーちゃん。
好きな物もけっこう似てるし、私達気が合うのかも。
「ねぇ、まーちゃん」
「ん?なにー?」
「2年生、同じクラスだといいね!」
「そうだね!まなもこーちゃんと一緒がいいな!」
こういう風に、心から笑いあえるのって、幸せだなぁ。
まーちゃんと、ずっと一緒にいられたらいいなぁ。
「さて!練習しよっか!」
「うん!」
美由希。
たくさん言い合ってケンカになって、最初は後悔した。
だけど、やっぱりお互いが辛い思いをしないためにも、距離をおいて良かったと思う。
また、落ち着いたらちゃんと話をしよう。
今、私はまーちゃんといて楽しいし、美由希も一緒にいる子と笑えてるよね。
だから、ちょっとだけ、ばいばい。