スイーツ男子、佐藤くん
「チョコちんは…まぁええか。」

「ええ、そんな人いないわよ。」

クスクスと先輩は笑うけど…事情を知らない私にとってはよく分からない。

「どうしてですか?先輩、その…すごく、美人なのに…。」

「嬉しいことを言ってくれるわね。私、女としての幸せより、自分の夢を叶えることに専念したいの。ほら、私カフェを開くつもりって、言っていたでしょう?」

佐藤くんと似た、真っ直ぐな目で先輩は続けた。

「恋愛を馬鹿にするわけじゃないけど…恋愛って的確な目的がないでしょう?それに、無理に恋愛をする必要もないと思うの。恋愛はいつだって出来るわ。でも夢にはリミットがあるの。後悔してからじゃ、遅いのよ。」

先輩の言葉はじわじわと心の中に染み渡って行った。

佐藤くんも、佐藤先輩も。どうして心臓に響くことばかり言うんだろう。
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