愛させろよ。
「2-G」

その看板を見つけて、飛びこんだ。

その辺にいた女子の先輩に俺はたずねた。

「桐谷先輩、来てますか」

「ううん、今日はお休みみたい」

やっぱりか……

「そうですか。あの、電話番号とか知りませんか」

「電話番号?」

「はい。……えっと、部活で大事な連絡があって」

俺ってこんなに簡単に出まかせ言えたのか。

我ながら呆れた。
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