愛させろよ。
先輩はどこか遠くを見ながら言った。

「相原は、2ndがふたつに1stがひとつね」

「1stくれるんですか?」

「ずっと2ndじゃつまらないでしょう」

「ありがとうございます」

先輩はやっぱり遠くを見て言った。

「何かあったら……聞いてくれていいから」

言い終わると、先輩はすっと去った。

背中で黒髪が揺れていた。
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