愛させろよ。
俺は笑ってうなずいた。

「ありがとな、長瀬。中学の頃に戻ったみたいだ」

「本当だな」

長瀬は桐谷先輩をちょっと見て言った。

「あれ、お前の先輩か? 同じ楽器っぽいけど」

「そうだよ。めっちゃ上手い」

「へえ」

それから、誰からともなくパス回しが始まった。

俺は、久々のボールの感触を噛みしめるように楽しんだ。
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