愛させろよ。
「おう相原! お前、もちろんサッカー部入るんだよな!」

野蛮な大声が、俺の感動を打ち砕いた。

声の主は、中学の時同じサッカー部だった長瀬だった。

「どうすっか考えてんだよ」

自分の口から出た言葉に驚いた。

俺は何を考えてるんだ?

長瀬も気づかないはずがない。

不思議そうな顔をされた。

「お前何迷ってんだよ。元キャプテンだろ」
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