二人は甘い初恋関係
女の子が苦手な水城君のことだから、あの時のキスは…女の子に頼まれて仕方なくしたのかもしれない。
でも、なんだか…胸が苦しくなる。
切なくなる。
他の女の子に、そんなことして欲しくないよ…。
心の中で呟いていると、真ん中を歩く女の子が私の存在に気付く。
途端に冷めた表情へと変わり、私のすぐ傍までやって来た。
「あなた、先月転校してきた小春川さんでしょ?」
「は、はい…。」
私が答えると、他の二人の女の子たちが冷ややかに目を細める。
「へー、この子が小春川さん?」
「ふーん、ごくごくフツーな感じの子じゃん。」
淡々とした言葉が飛んできて、肩をすくめた。
「小春川さん、私のこと覚えてる?先月、始業式の前日に会ったんだけどさ…。」
「覚えてます…。」
なんとなく声に圧力を感じて、言葉に敬語を使ってしまう。
ソワソワしていると、その女の子は私を睨んだ。