二人は甘い初恋関係
ザワザワと騒がしくなる教室。
驚いて立ち上がったり、席に座ったまま様子を伺うクラスのヤツら。
「小春川さん!?」
担任教師もビックリしたようで、しゃがんで小春川に声を掛けている。
っていうか、直ぐに保健室に連れて行って保健医に診てもらった方がいいんじゃないか…?
そう思った俺は、立ち上がって教壇の前に駆け寄った。
「あの、俺…小春川を保健室に運びます。」
「そ、そうね。水城君…保健委員だったものね。それじゃあ、お願いしてもいい?」
「はい。」
別に保健委員じゃなくても、同じ行動するけど。
女子は嫌いだけど、具合が悪い時は…男女関係なく放っておけないし。
俺は、グッタリしている小春川を抱きかかえた。
途端に“カッコいい”だの“小春川さん、羨ましい!”だの、女子の声がちらほらと耳に入る。
こんな時に、よくそういう言葉が口から出てくるよな…。
信じらんねぇ…。
イライラしながら、教室を出た。