堅物くんとの恋愛過程



と、そこへ




♪♪♪




突然、私の携帯が鳴り響いた。




見れば、隣のクラスで同じ風紀委員の友達の名前。




「もしもし?」




『あ、胡桃沢さん?今どこにいるの?』




「え……どこって……」




委員会をブッチしてきている以上、あまりハッキリとしたことは答えにくい。




「それよりどーしたの?」




『や、実はさ……って、え?』




電話の向こうは、どうやら騒然としているみたい。




緊迫した様子が携帯越しにも届いてくる。




と、次の瞬間。




『胡桃沢さんですか?』




「え………」




『今どこにいるんですか!?』




耳に届いてきたのは




少しだけ慌てた様子の佐伯くんの声。




『貴女が委員会を休むなんて有り得ないので、何かトラブルにでも巻き込まれたのではないかと』




「あ……いや」




『今朝の一件もありますし、もしかしたらと思い』




「あ……大丈夫。今は……もう家だから」




あまりにも取り乱したような佐伯くんの声に




不謹慎にも笑みが零れてしまう。




『そうですか。貴女が無事ならば良かったです。今日は1日体調が優れない様子でしたので、ゆっくり自宅療養して下さい』




「あ……うん」




『それでは』




それきり電話は切れたけど







「舞~。何か幸せそうな顔してるよ?」




< 15 / 79 >

この作品をシェア

pagetop