堅物くんとの恋愛過程
と、そこへ
♪♪♪
突然、私の携帯が鳴り響いた。
見れば、隣のクラスで同じ風紀委員の友達の名前。
「もしもし?」
『あ、胡桃沢さん?今どこにいるの?』
「え……どこって……」
委員会をブッチしてきている以上、あまりハッキリとしたことは答えにくい。
「それよりどーしたの?」
『や、実はさ……って、え?』
電話の向こうは、どうやら騒然としているみたい。
緊迫した様子が携帯越しにも届いてくる。
と、次の瞬間。
『胡桃沢さんですか?』
「え………」
『今どこにいるんですか!?』
耳に届いてきたのは
少しだけ慌てた様子の佐伯くんの声。
『貴女が委員会を休むなんて有り得ないので、何かトラブルにでも巻き込まれたのではないかと』
「あ……いや」
『今朝の一件もありますし、もしかしたらと思い』
「あ……大丈夫。今は……もう家だから」
あまりにも取り乱したような佐伯くんの声に
不謹慎にも笑みが零れてしまう。
『そうですか。貴女が無事ならば良かったです。今日は1日体調が優れない様子でしたので、ゆっくり自宅療養して下さい』
「あ……うん」
『それでは』
それきり電話は切れたけど
「舞~。何か幸せそうな顔してるよ?」