堅物くんとの恋愛過程
私、胡桃沢 舞<クルミサワ マイ>高校2年生。
これでも一応“風紀委員”やってます。
月に1度行われる風紀委員による登校時“服装チェック”は
私の大好きな時間。
だって
風紀委員の誰よりも早く登校してくる佐伯くんを独り占め出来る
唯一の時間。
だから私もこの日ばかりは早起きして
佐伯くんと2人、朝の静かな時間を過ごすんだ。
「胡桃沢さんは一体いくつのヘアピンを所有しているのですか?」
「うーん。数えたことないなぁ」
「僕が没収した物でも既に十数個は存在していますよ?」
「そんなに?へぇ」
「へぇ……って、没収されて嫌ではないのですか?」
「そ、そりゃ嫌だけど」
思わず、どもってしまう。
まさか佐伯くんにヘアピンを外してもらいたくて、わざとしてきてる……なんて
口が裂けても言えないよ。