堅物くんとの恋愛過程
映画館は、さほど混んではおらず
ざっと見渡したところ、3分の1もいないような館内。
しかも、恋愛映画を選択したためか
周りは、やけに互いの身体を密着させたカップルが多し。
「アクションの方が良かったかなぁ?」
僕と同じことを思ったのか、舞さんもまた辺りを見回して言った。
“なぁ?キスしようぜ?”
“ダメだよ。みんな見てる”
“大丈夫、見てないって”
「………」
「………」
後ろのカップルは一体なんのために映画館に来たのか!?
そんなことを思っていると
「!!」
目の前のカップルは人目も憚らず……イチャイチャとし始めていた。
「ま、舞さん。席変えましょうか?」
ふと隣を見ると
先程より更に顔を紅潮させた舞さんの表情。
「!」
ヤバイ!
このままでは僕も
いろいろとマズイ!