仮カノ




私は神谷くんと教室を出た。


「ここが理科室。」
「ここは調理室。」


私は下の階から順に説明していく。


「で、ここが図書室。
これで一応全部紹介しました。

分からないことは?」


「お前のこと。」


「はい?」


「お前のことが全然わかんねぇ。」


「別にいいじゃないですか。
私、そろそろ帰らないといけないので。」


「送る。」


「えっ?」


「家まで送る。」




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