ミクロコスモス
でも、さよならだ。

もう、さよならだ。






笑ったまま、バイバイと、手を振った。




天使さんは、うんと1つ頷いて、お空へ昇っていってしまった。





綺麗な純白の羽を、動かして。


青い澄んだ空の向こうに。



天使さんのお家に。





天使さん・・・。


なんだか、ちょっとだけ、胸の奥の方が、きゅーってした。




これ、なんだろう?

きゅーってするの、時々あるけど、なんなんだろう?



・・・うーん・・・・・・わかんないや。




たぶん、どうってことないよね。

きっと、そうだよね。


病気ではないはずだから、大丈夫!




あたしはそう結論づけて、んーっと伸びをした。





< 8 / 53 >

この作品をシェア

pagetop