年下オトコたちの誘惑【完】
「遅ぇぞ、眞一郎(しんいちろう)!って、お前…」
わたしたちが海の家に着くと、中から二人オトコが出てきた。
そして、そのうちの一人がわたしとワンコロを見て固まっていた。
ん…?わたし、この人と面識なんてないはずだけどなぁ。
って、このワンコロ『しんいちろう』って言うんだぁ。ワンコロのほうが、合ってると思うんだけどなぁ。
「えぇ?どうしたのー?あおちゃん?固まってるよー?んー?」
ワンコロしんちゃんは、『あおちゃん』と呼んだオトコの周りをグルグルと回って、人差し指をアゴにあて首を傾げていた。
「しん。お前、バカだろ。そりゃ、碧都(あおと)だって固まるだろ」
あー、『あおと』だから『あおちゃん』かぁ。なるほどね。
でも『あおちゃん』って呼び名は可愛いけどルックスはまったく可愛くないんですけどー。ライオンみたいだよ?赤い髪だし、タテガミみたく毛立ってるし‼︎
それにしても、ワンコロしんちゃんかわいそうに。
帰ってきた早々に『バカ』とか言われちゃってさぁ。
なに、このワンコロしんちゃんでも、ライオンあおちゃんでもないオトコ。かなり冷たい口調で…。
わたしの直感だけど。キライだ、なんとなく。
人は見かけで判断しちゃいけないのは分かってるけど、このオトコはなんだろうな。ネコ…。うーん、違うな。ネコはネコでもヤマネコみたい。髪の色が濃いブルーで近寄りがたいヤマネコ。
「なにさー!どうして、なおちゃんにバカなんて言われなきゃなんないのさ!ボク、あおちゃんのためにキレイなお姉さん連れてきたのに‼︎」
へぇ…。『あおちゃん』に『なおちゃん』ねぇ。この子は、誰にでも『ちゃん』を付けたがるのかしらね。
…って、今‼︎『あおちゃんのために連れてきた』とかなんとかって言ってなかった⁉︎
え…。オトコ三人…。もしかして、もしかしなくても、わたしやっぱりここで見知らぬオトコたちと、そういうことしちゃうわけっ…⁉︎
わたしたちが海の家に着くと、中から二人オトコが出てきた。
そして、そのうちの一人がわたしとワンコロを見て固まっていた。
ん…?わたし、この人と面識なんてないはずだけどなぁ。
って、このワンコロ『しんいちろう』って言うんだぁ。ワンコロのほうが、合ってると思うんだけどなぁ。
「えぇ?どうしたのー?あおちゃん?固まってるよー?んー?」
ワンコロしんちゃんは、『あおちゃん』と呼んだオトコの周りをグルグルと回って、人差し指をアゴにあて首を傾げていた。
「しん。お前、バカだろ。そりゃ、碧都(あおと)だって固まるだろ」
あー、『あおと』だから『あおちゃん』かぁ。なるほどね。
でも『あおちゃん』って呼び名は可愛いけどルックスはまったく可愛くないんですけどー。ライオンみたいだよ?赤い髪だし、タテガミみたく毛立ってるし‼︎
それにしても、ワンコロしんちゃんかわいそうに。
帰ってきた早々に『バカ』とか言われちゃってさぁ。
なに、このワンコロしんちゃんでも、ライオンあおちゃんでもないオトコ。かなり冷たい口調で…。
わたしの直感だけど。キライだ、なんとなく。
人は見かけで判断しちゃいけないのは分かってるけど、このオトコはなんだろうな。ネコ…。うーん、違うな。ネコはネコでもヤマネコみたい。髪の色が濃いブルーで近寄りがたいヤマネコ。
「なにさー!どうして、なおちゃんにバカなんて言われなきゃなんないのさ!ボク、あおちゃんのためにキレイなお姉さん連れてきたのに‼︎」
へぇ…。『あおちゃん』に『なおちゃん』ねぇ。この子は、誰にでも『ちゃん』を付けたがるのかしらね。
…って、今‼︎『あおちゃんのために連れてきた』とかなんとかって言ってなかった⁉︎
え…。オトコ三人…。もしかして、もしかしなくても、わたしやっぱりここで見知らぬオトコたちと、そういうことしちゃうわけっ…⁉︎