彼氏人形(ホラー)
☆☆☆
翌日、あたしは保険証を持って近くの総合病院に来ていた。
待合室には大勢の患者さんがひしめき合い、予約を入れていないあたしは長時間待たされる覚悟で来ていた。
両親に【彼氏人形】について話すのはためらわれるけれど、赤の他人ならそれも話せる。
病院を介して世間に【彼氏人形】の存在を知ってもらえればいい。
そう考えながら、順番を待つ。
その時だった、バッグの中で携帯電話が震え始めた。
マナーモードに設定していたあたしは一旦椅子から立ち上がり、電話を使っていい区間まで移動する。
そして電話を確認すると、実紗からのメールが1件届いていた。
実紗……。
嫌な予感が胸をよぎる。
すぐにメールを確認してみると、予想していない言葉が書かれていた。
《陽子、今から○×公園まで出てこられる?》
「○×公園……?」
その公園は実紗の家とあたしの家の丁度中間地点あたりに位置する。
翌日、あたしは保険証を持って近くの総合病院に来ていた。
待合室には大勢の患者さんがひしめき合い、予約を入れていないあたしは長時間待たされる覚悟で来ていた。
両親に【彼氏人形】について話すのはためらわれるけれど、赤の他人ならそれも話せる。
病院を介して世間に【彼氏人形】の存在を知ってもらえればいい。
そう考えながら、順番を待つ。
その時だった、バッグの中で携帯電話が震え始めた。
マナーモードに設定していたあたしは一旦椅子から立ち上がり、電話を使っていい区間まで移動する。
そして電話を確認すると、実紗からのメールが1件届いていた。
実紗……。
嫌な予感が胸をよぎる。
すぐにメールを確認してみると、予想していない言葉が書かれていた。
《陽子、今から○×公園まで出てこられる?》
「○×公園……?」
その公園は実紗の家とあたしの家の丁度中間地点あたりに位置する。