愛合傘Ⅰ~終わることで始まる物語~【完】
「次、学年種目だよ。頑張ろう。」
「うん、そうだね。」
「その前に!男子の種目終わったからお疲れって言ってこよ!」
華奈が圭太に視線を向けた。
さっきまでモヤモヤしていた気持ちがすぅーっとなくなった。
「圭太、お疲れ様」
「うん」
「さっきのオールメンバーリレー、2位だったね…。」
「ふん、お前がちゃんとはしんねーから。」
「そうだよね…」
「ま、遅い人もいたし、千尋だけが悪くねーと思うから気にしなくてもいいじゃん。」