ヒミツの王子さま!

その日の帰り。
気の重い俺を、再び呼び出す声が。



「ナオー、呼んでるよ」




ビクッ!


何も知らないクラスメイトは、教室の入り口から大きな声で俺の名前を呼ぶ。


「……、……」



壱也と顔を合わせ、そっと視線を巡らせる。



うわー。

その先には。
ジロリと白い目で俺を見るるみと。
目を合わせない日向。



「ナオ。 とりあえず行ってこれば」

「……」




固まっていた俺の脇を壱也が小突いて、やっと我にかえる。
ゆっくりと席を立って、廊下に向かう俺をやっと見た日向は、なぜか泣きそうになっていて。



参ったなぁー……



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