社宅アフェクション
「なんでここにいんだよ!」
「あんたが急に飛び乗ってきたんでしょ!」
「うるせぇよ!」
「わぁ~い!ふーふゲンカぁ!」
「ふーふぅ!」
「「違うっ!!!!」」


こいつらに出くわすとか、最悪だ。


「はぁ……。私は、蘭と凛が公園に行きたいっていうから、夕ご飯ができるまで遊ぼうと思って。勝彦は?買い物?」
「俺は…いや……あぁ!直人んちに…」
「直人んち?」


エレベーターが1階に着いた。
蘭と凛が走り出す。


「直人、たぶん今いないよ?」
「は?」
「公園に蒼空と大陸も誘ったんだけど、大陸、直人に連れられてどっか行ったって蒼空が…」


直人が大陸を連れて行った?何の用が…


「蒼空には夕飯の支度があるからって断られたし……直人いないんだから、勝彦も公園くる?蘭と凛、意外に勝彦のことお気に入りだから」


直人と大陸を探したい気もあったが、それを理由に断るのもおかしいし──


「直人いねぇなら仕方ねぇな」


付き合ってやることにした。
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