絶対☆アイドル
口数の少ないアンネだから、会話が成り立つ筈もなく。気がついたら俺達は教室まで辿り着いていた。アンネも俺も、1年B組だった。
自分の席に着いて鞄を下ろす。なんとなくソワソワして落ちつかないが、まだ話しかける友達もいない。仕方なく校舎内をうろつくことにした。

1年生は1階、2年生は2階、3年生は3階。
屋上は4階から繋がった半5階。
もちろん1年から屋上でサボったり、弁当食う気は無かったが、こりゃ3年になってからじゃないと屋上デビューは厳しそうだ。
自分よりはるかに体の大きい3年生を掻き分けてまで屋上に行こうとは思わない。

「ま、しゃーねーか。」

諦めて教室に戻ろうとしたとき、上の階から見慣れた小さな奴が階段から下りてきた。アンネだ。

「アンネ、何してんだよこんなとこで?」
「…っ!」

すごく驚いた顔をして、辺りを見回した。
なんだ、こいつ?何を気にしてるんだ??
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