ギャップ彼女 2
笑顔の海斗と、眉を下げ少し困った表情をした伊吹だった。



「なんでもないわ」

「ふ~ん。ま、いっか。それより聞いてくれ」



愛莉が答えれば、海斗が話始めた。


「今度の日曜日、皆でキャンディカフェ行かね?」

『え?』

「は?」



私と愛莉は、驚き同時に声をあげた。



「なんだよ~その反応は…この前、リンと行けなかっただろ?」

『あ、うん』

「約束したしな~。割引券たくさんあるから一緒に行こうと思ってさ、な、伊吹?」

「…おぉ」




海斗の言葉に、苦笑いのまま頷く伊吹。私と目が合うと、目で「ごめん」と言っている様だった。




『海斗、ごめん!その日、用事があってムリなの』



その日はバイトだ。オープンから夕方までだから、結構長いのだ。
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