ギャップ彼女 2
この場所は倉庫だけあって、跳び箱やマット、ボールなど体育用品がたくさん置かれているので、当然逃げ場などない。
「捕まえた」
『…っ!?』
だから逃げようとしても、無理なんだ。
この狭い空間では…
意図も簡単にゾンビAに捕まってしまった私。
腕を掴まれるだけでゾワリと鳥肌が立ち、嫌悪感を覚えた。
そんな時、スカートのポケットに入れておいた携帯が震えた(悠斗に着うた聞かれた後、マナーモードにしておいた)
この時間なら、生徒会の誰かに違いない。
電話に出なくても、通話ボタンが押せればもしかしたら異変に気づいてくれるかも…
そう期待した私はポケットに手(運良くゾンビに掴まれていない方のポケットに入れていた)をそっと突っ込もうとした。
しかし、
「ダメ」
『…っ』
その寸前のところでゾンビAに、手首を掴まれてしまったんだ。しかもそのまま、ふたつに折り畳んだマット上に押し倒された。