ギャップ彼女 2
今日は、天気がいいので北校舎の屋上だ。



「うまい」
『良かったー』



ちなみに、悠斗にお弁当を作っている。




「リンちゃん、その卵焼きと俺の唐揚げ交換しよ?」

『うん。はい………あ…』

「悠斗、食うなよ…お前、リンちゃんの弁当食べてるだろ」

『唐揚げ…』

「蓮!それ俺の!?」

「いいじゃないの〜」

「ダメよ〜だめだめ……………って何言わせるんだー!」

「ナイスノリツッコミ」




そしてなぜか、みんなで食べるんだ。
悠斗とふたりきりになる時間はほとんどないのだが、みんなで過ごすこの時間も楽しくて好きだ。




「はぁ…」



悠斗は不服そうだけどね?



あの日から3日たっているが、怜奈はまだ学校を休んでいるらしい。みんなには、怜奈には気をつけてと、口酸っぱく言われ続けている。




「リン、携帯はちゃんと充電ある?」

『うん。バッチリ!』

「何かあったらすぐに連絡しろ」

『分かった!』

「知らない人に…いや知ってても、ほいほい付いていっちゃダメだからな?」

『うん。大丈夫だって〜』

「大丈夫かな…」

「リンちゃん今日バイトあるの?」

『うん』

「何時までだ?」

『えーー…っと20時だっけ?』

「帰り送ってく」

『いいよ。自転車だし。大丈夫。』

「いや、行く」



あの事件以来、みんなはこうして心配してくれるんだ。



でも…なんか私…小さい子供みたいだ。
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