ギャップ彼女 2
***



『いらっしゃいませ』


……あ…



お店に入ってきた人物に驚愕した。
ここで、バレるわけにはいかない…何が何でもだ。




必死に平静を装って、接客する。
髪も違うし、名前も違う(名札は、凛音だ)から分かるはずない。


『お客様、何名様でしょうか?』

「5人」


私をジッと見つめる彼らに内心焦っていた。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ…


しかも、何故か顔を赤くしてヒソヒソとし合う彼ら


何、コソコソ話してるんじゃー!?
もしかして、私って気づかれたのか…?



『ご案内します』



リン!?冷静になるのよ!!
まだバレたわけじゃない。落ち着くんだ!?



心を落ち着かせ、営業スマイルで接客した。







……そう、海斗たちを…
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