極上な恋のその先を。


「あ、あの……でも、だけど今日は帰ったほうが……」

「帰る?どこに」


は?と眉間にシワを寄せたセンパイ。


え、なんですかその反応……。


「……どこって、もちろん自分の家に……」


そう言うと、いきなりジト目で睨まれる。
ギョッとしていると、いきなり長い指で、顎をクイッとすくわれた。


ドキン!




上を向かされて、センパイとの距離がさらに縮まった。

もう、吐息のかかる距離。
ちょっとだけ背伸びしたら、きっとその唇にキスが出来る。


真っ赤になったあたしの頬を、優しく包み込んだセンパイは、耳たぶにチュっとキスを落とした。



「!……ちょ、センパイ?」

「帰るなら、俺んち来い」

「え?」




せ、センパイの家?

至近距離でセンパイを覗き込めば、その瞳はユラユラと揺れる。


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