極上な恋のその先を。
「……」
ジッとあたしの言葉を聞いていたセンパイ。
椅子に座ったままのセンパイの瞳が、グッと細められて。
その眉間に、シワが刻まれた。
そして、大きなため息を零すと、デスクに頬杖をついてあたしを覗き込んだ。
「んなの、ダメに決まってんだろ」
「え?」
呆れたような、そんな声。
体中を、鈍器で殴られたような衝撃に頭が真っ白になる。
……ダメ?
待ってるのも……ダメなの?
「……迷惑ですか?」
「は?」
俯いていた顔をガバッと上げて、センパイを見た。
視界がブワッと滲む。
喉の奥が焼けるように熱い。
「あたしは、センパイの傍に居たい……!でも、それは出来ないから……だけど、せめて……」
「おい……」
「せめて、待っていたいんです! それも、許してもらえないんですか?あたし……」
とめどなく溢れる想いが、涙となって頬を伝う。
センパイへの好きが、こんなにも零れてくる。