極上な恋のその先を。
切れ長の、意志の強い瞳。
長いまつ毛の奥の、黒目がちの瞳が真っ直ぐにあたしを見据えている。
センパイは、いつだってそう。
前しか向いていない。
だから、信じよう。
でも……
……ちょっとだけ本音を言えたとしたら……。
「でも……あたし、センパイの事……ずっと、待っちゃうかもしれません」
センパイの手は、ずっと繋いでいたい。
離したくなんてないから、だからずっと……。
―――……あたしに出来る事は。
手の甲でグイッと涙をぬぐい、とびきりの笑顔を向けた。
「待っていたいんです」
―――ずっと!
そうだ。
これが、今のあたしの正直な気持ち。