極上な恋のその先を。
「そう言えばさ。 初めて会った時から、俺はこうなる予感がしてたんだ」
え?
「っはは。 信じてないな? でも、これは本当。お前が気になって仕方なかったよ、あの頃から」
「…………っ、」
まさかそんな言葉をくれるなんて思ってもいなくて。
不意打ちの”告白”がさらに涙を誘う。
ポロポロと零れる涙を、センパイはその細い指先でそっとすくい上げる。
そのまま口元にキスをされ、真っ黒な前髪の向こうでアーモンドの瞳が揺れた。
そして…………。
「―――……愛してる。
お前に出会えて、本当に良かった」
極上で甘い愛の言葉と一緒に、誓いのキスが落ちてきた。
「………、……い、いずみ……」
やっと言えた名前。
和泉はクイッと口角を持ち上げて、少年のようにキラキラと嬉しそうに笑ってくれた。
たまらずにその首に手を回せば、さらに深いキスで受け止めてくれる。
こんなふうに嬉しそうに笑ってくれるなら、もっと早く勇気だして言うんだった。
和泉……?
あたしこそ、あなたに会えてすごく幸せだよ……。