極上な恋のその先を。

――と、その時。




「さっすが、久遠センパイっ! アツいっすね」





えっ!!?

ハッとして見渡せば、真山くんが立ち上がって「ヒュー!」なんて言っている。
そんな声と共に、一気に教会内が笑いに包まれた。



ひえええっ!

そうだ、今みんな見て……。



真っ赤を通り越して、ゆでだこになったあたしに、さらにみんなが盛り上がって行く。




「それ以上俺らに見せていいのかぁ? イズミ」




真山くんに、柘植さんも加わって他の人たちからもからかいの野次が飛んでくる。



「やれやれ~!」

「いいぞぉ!」

「わはははっ」




カアアアア……


うわーん!
と、顔を覆ったのと同時。



冗談とも本気とも取れる和泉の声が響いた。



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