届くはずのない想い
第二章

諦める



◇◆◇◆◇


卒業式の日。

私は千紗とひとつの約束をした。


『颯汰に卒業式の日までに告ること』


千紗は本気で応援する、そう言った。

私は嬉しくて、泣きそうになった。

もしかしたら嘘なんじゃないかって、疑ってないって言ったら嘘になる。
< 114 / 220 >

この作品をシェア

pagetop