タイムマシーン
動きだした時間

「えー今から球技大会の割り振りを決めます」


入学して2週間ほど経った

この学校は親睦を含めた球技大会があるらしい


…6月に体育祭があるのになぜ?

とりあえず学級委員だから前に立ってはいるが



「この球技大会はいわば体育祭の前哨戦です」

あ、そうなのね


「えー篠崎さんが内容を把握していないので
僕が勝手に話を進行します」


吉田くん、君は失礼なヤツだな

「篠崎はしょうがねえな」

担任!お前が勝手に指名したんだろ!



いちいち突っ込むのやめよ。疲れる。

「サッサと決めてサッサと帰りましょう」

全くだ



まあ、なんて素晴らしいクラス

どんどん決まっていくではないか



「篠崎さん」

「ん?吉田くん何?」

「篠崎さんも何かやって下さい」

「つい、吉田君の仕切りが素晴らしくて」


「そっちじゃなくて、
バスケかバレーやって下さい」


…え

「いや、ちょっと」

「学級委員として何もしてないんだからせめて参加を」


…どうしよう。何とか回避しないと


「篠ちゃん何かやれー」

椎名くん!何を言ってるんだ



「そうだやれー」

「やってよ人いないし」

クラスのみんなまで言い出した


…回避できそうにないか
キツいな


黒板を見る

バスケかバレーか

バレーのがまだマシか



「…じゃバレーで」

「「「「おー!」」」」」


仕方ない。いつも通りに手を抜こう


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