今日から私は彼の同居人
私は真っ赤になっているであろうこの顔を見られたくなくて顔をそらした。


「ふふふ、薫はかわいいね」


彼は顔を前に向き直して食器拭きを続ける。


「なんか、こうやって2人で台所に立ってると新婚さんみたいだね」


「もう、またそういうこと言って」


「ごめんごめん。でも久しぶりに薫とこうやってゆっくり話せて僕は嬉しいし楽しいんだ。薫は違う?」


彼はそういうことを恥ずかしげもなく言ってしまう。


「さあどうだか」


私は少し不貞腐れてボソッとつぶやいた。


「そうか、薫も同じか。嬉しいな」


「……」


< 17 / 22 >

この作品をシェア

pagetop