今日から私は彼の同居人
「ふぅー極楽~」


疲れを癒すにはお風呂にゆっくり浸かるに限る。


私は見慣れぬお風呂の天井を仰いだ。


純兄ちゃんはあんな軽口をたたいているが、恋人はいないのだろうか。


もしいるなら女の私と生活するのはまずいのでは…?


私の記憶によれば、彼は中学生のときと高校生のときに1人ずつ付き合っていた女の子がいたはずだ。


高校生のときの彼女を一度だけ見たことがあるが、おしとやかで色白で黒髪の似合うきれいな人だった。同じ高校の同級生だったか。


初めて会った小学生の私とも話を合わせてくれていい人だなあと思った記憶がある。


あの時は、私が彼の家に遊びに行ったらたまたま彼女が来ていたところに居合わせてそのまま居座ってしまったので、2人きりでいられる貴重な時間を削ってしまっていま思うと申し訳ない。

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