Shining Moon&Star's 完結
「瀬戸先生、見ませんでした?」


水城先生が、ふと思い出したように言う。


「朝、職員室で会ったっきり、あたしは会ってませんけど」

「さっき、瀬戸先生の教室に行ったんですけど、居なかったんですよね~」


水城先生は、困ったような表情を浮かべる。


「急ぎなんですか?」

「あたし、じゃないんだけど、、、」


なんとも、歯切れの悪い返事をされる。


あたしは、そんな水城先生に首を傾げる。


「なんか、警察の人が来てるみたい」


そう、あたしの耳元で言う。


「生徒のこと、ですかね?」

「わからないですけど、警察の人達は「夜狼会について、聞きたいことがある」って。それなら瀬戸先生より、彼らの担任の白戸先生のはずなんですけどね?」


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