夢の結婚 ……
第一章 夢の始まり
「あー、仕事ダルいなぁ……」


今日は月曜日だ。

週の始めとはどうしてこんなにも身体が

重いのだろう。




由美子は重い身体を無理矢理起こしなが

ら呟いた。

(あっ、ちょっと体重の問題じゃないから

ねっ!!)


時刻は8時を回った所。

由美子の家から職場までは車で30分ほど

かかる。

「ヤバい、もう用意しないと…!」



由美子はいつも通り用意を簡単に済ま

せ…

(あっ…

でも、電車であいつ化粧ぼろぼろ…

やっぱり結婚出来ない三十路はつらいよ

なぁー…みたいに思われたら!!…)



由美子は再度化粧を直すと…


…慣れた手つきで鍵を締め家を出た。





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「もぅギリギリじゃーん! あー、もうど

けよっ!! 邪魔だなぁっ!!」


由美子は会社に向けて車を飛ばす。




由美子はいつもこんな感じだ。

彼女は30手前にして、彼氏もいない…

いわゆる『毒』女…

いゃ、失礼。

『独』女である。



由美子は早く結婚したいと日々思ってい

るのだが…

彼女には妄想癖があり、なかなか付き合い

きれるような男性がいないのだ。


そのせいか彼氏もなかなか出来ない。

…これが原因……かは分からないが。





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私、相良 由美子は現在神奈川の西区にあ

るアパートで一人暮らし。


家賃は少し高いが、周りの風景も意外と

気に入っている。

近くの公園も小さい頃よく遊んだ思い出

の場所だ。


(…え、歳!? うっせーよ、女性に歳聞く

なって!)




そんな私は今日、新しく来る新人の研修

がある。


高校を卒業してすぐ今の会社に入り、も

う7年目になるが今年に入って営業に回さ

れてしまった。


やっと慣れたかというときに、新人の面

倒だ。



「あー…めんどくさぁー…」

いい男でもくれば、少しはやる気もでる

と言うものだが…


そう思いながら、自分のいる部署のメン

ツを眺める。


( 居眠りデブに… うすらハゲ…

インチキ女が1人と… あぁ、そうだっ

た。


1人若いのが……って、あのゆとりト

ンチンカン …ない、ない。 )


由美子はひとしきりいつものメンバーを

値踏みすると、新人にも期待は出来ないな

と、自分のデスクに突っ伏した。

(あぁ、もぅ…………)
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