HOLISM

リビングへ行くと、朝独特の少しひんやりとした静けさがあった。

人の気配はない。

台所も、昨日自分が洗ったコップや皿がそのままになっている。




もう1人の住人は、ここ3日間家に帰って来ていないようだった。




のろのろとした足取りでソファーにたどり着くと、ふかふかのそれに深く腰掛けた。


このソファーに1度座ってしまうと、もう一度立ち上がるのは至難の技だった。

だが、座らずにはいられない。



テレビをつけると、いつもどおり、朝の情報番組が映し出される。

途端に静かだったリビングがにぎやかになった。
< 3 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop