HOLISM
リビングへ行くと、朝独特の少しひんやりとした静けさがあった。
人の気配はない。
台所も、昨日自分が洗ったコップや皿がそのままになっている。
もう1人の住人は、ここ3日間家に帰って来ていないようだった。
のろのろとした足取りでソファーにたどり着くと、ふかふかのそれに深く腰掛けた。
このソファーに1度座ってしまうと、もう一度立ち上がるのは至難の技だった。
だが、座らずにはいられない。
テレビをつけると、いつもどおり、朝の情報番組が映し出される。
途端に静かだったリビングがにぎやかになった。