HOLISM

学校に着くと生徒がごった返しているのをみてまたもや安心しつつ、教室へと歩く。



金髪、赤髪、白髪。
短髪、長髪、坊主。



色んな髪型の生徒をみていると、校訓の1つである個性を活かす、というものは立派に達成されていると思った。


自分をさらけ出し認めてもらうということは幸福なことなのだろう。


その証拠とも言うべきか、生徒たちは幸せそうに笑っていた。






ガラガラ、と音を立てて教室に入ると、自分の席を見つけて一目散にそこへ着こうと、早足で駆けた。


騒がしかった教室が一瞬にして静まり返っている。

その原因が自分であるとはっきりと認識していたので、どうしようもなく泣きそうになった。



暖かい挨拶ではなく、冷たい視線が教室中から投げかけられて、心臓をぎゅっと掴まれたような気がする。



目を伏せれば、アイデンティティでもある黒い長髪が私を守ってくれた。



立地の良い自分の席へたどり着くと冷たい視線が散り散りになり、呼吸を整えつつ顔をあげた。

教室は再び、活発に活動を始めた。


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