恋伝鳥!!!
翠は土下座していた。
9年前の隼人の両親のように…。
そしてあの時と同じように『私はなぜ守れなかったんだろう…』と、悔しくなった…。
「あいつらだけが悪い訳ではない。私が悪いんだ。私が側にいたにもかかわらず、気付けなかった…。わ、たし達のために…、練習場を…は…やとが…守ってくれ、たんだ…。わ、たしが悪いんだ!!私なら、隼人を助けられた!!」
「日向!!日向は悪くないよ!!全てはあの3人が悪いんだよ!!?そして、リーダーの私の責任だよ!!日向、お願い!!自分を攻めないで!!あなたは…何1つ悪くないの!!」
「そ…う、なの…か…?」
泣きながら、途切れ途切れで話す私…。
私は今まで、自分を責めすすぎていたのか…?
これで、隼人のご両親に会う決心がついた。
「ありがとう、翠!!」
「ううんっ。お互い、もうこういう事は無いようにしよ?」
「あぁっ!」

何を話すか、順序を考えながら隼人の実家へと向かった…。
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