恋伝鳥!!!
そう、私の両親、そして弟は9年前に交通事故で亡くなってしまい、今私は1人で暮らしている。
9年前、私がずっと泣いてた時も、ヒロが助けてくれた…
「うぅー…お父さぁん…お母さぁん…どこ行ったの…?…ぉ、置いてかないでよぉ…信太ぁ…一人にしないでよぉ…」
「なーに、泣いてんだよ、日向っ!!」
「ヒ、ロ…」
ヒロが窓側の椅子に座っていた時、まるで私を守ってくれる、お父さんみたいで…
けど、少し違う雰囲気をかもし出していたヒロ。
でも、とても優しい目で見てくれて…
しだいに、どんどん大粒の涙が、こぼれ落ち始めた…。
「よしよし、日向はめっちゃ我慢したんだよな!これからは俺が守ってやるから、もう泣くなっ!!」
8歳だった私達。
でも、ヒロは私の同級生とは全く違う優しさを持っていた。
この時から、私はヒロに恋をした。
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