【完】甘い香りに誘われて 3 極道若頭×やんちゃな姐さん
遠山さんのほっこり笑顔の話しには、
「ほっこりってどげん顔ばい。」って何度も何度も聞いてきたから
五郎ちゃんは遠山さんには会ったことがないのかもしれない。
「あ…平良さんも植木さんたちのお友達なんですってね。」
「誰が言うたと?」
「植木さんに教えていただきました。」
「何て言うてたとね?」
「植木さんはいつも何も仰いませんよ。私の目で感じなさいと仰います。」
「そうかぁ」
「きっと同じ匂いのする方なんでしょうね。だってずっと極道で仁義を貫いていらっしゃった方だから。ウフフ…早くお会いしたいわ。五郎ちゃん、私の直感外れてないと思いません?」
「それは、四郎が自分で感じらんといけんばい。」
「あはは。そうですよね。この服装してたら姐さんのかっこじゃありませんって叱られちゃうかもしれないですね。叱られる時は一緒ですよ。あははは。」
五郎ちゃんはくしゃくしゃな顔をして笑い
犬ころを撫でるように私の頭をぐしゃぐしゃっとする。
「五郎ちゃん…人間ですからね?」
恨めしそうに見ると
ブッと吹き出したあと家中に聞こえそうな大声で笑った。